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本「午後の曳航」

「午後の曳航」 三島由紀夫

いままだ知らなかったが、三島由紀夫氏の作品で、
海外では「金閣寺」と並んでとても評価が高い。

後に、英国で映画化(日米英合作)、
ドイツでは歌劇の原作にもなった。

海の男が、陸に上がって、
日常の生活に戻る。

前半は大衆的なストーリ展開だが、
後半からは、燃え広がる炎のように
一気に非現実の世界が膨れ上がっていく。

前半部分を「戦前・戦中」、
後半部分を「戦後」と置き換えている、という解説は、
まさにその通り、と感じる。

また、人間の内面に潜む残忍性、残虐性を描く、
三島氏の洞察力の鋭さには驚くばかりだ。

少しエンターテインメント的になってしまうが、
伊坂幸太郎氏の「グラスホッパー」「マリアビートル」にも
どこか似ているような気がする。

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