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本:「良寛さま」

以前から、「良寛」の
辞世の句(最後に残した句)といわれている
「散る桜 残る桜も 散る桜」は大好きな言葉でした。

なんだか人生を達観しているようで、
不思議な説得力があります。

良寛の人柄に触れてみたいと思い、
保育社から出ている「良寛さま」を読んでみました。

江戸時代後期を生きた僧侶。
良家に生まれるが、18歳で出家し、その後
托鉢で生活する。

特に印象に残っているのは、
「お金を拾う話」。

ある人が良寛に、「お金を拾うくらいうれしいことはない」と話した。
一人になった良寛は、そんなに楽しいことなのか疑問を持つが、
ひとつ試してみようと考えた。
お金を一度落として拾ってみたが、少しもうれしくなかった。
「あの人は自分に嘘をついていたのか?」と疑いながらも、
その後何度も試してみた。
そのうちに、お金が草むらに入って見失ってしまった。

これは大変。信者からお布施として受けた貴重なお金がなくなってしまった。
しばらく探してあきらめようとしたとき、草のかげにかくれていた
そのお金を見つけた。

そのうれしさに良寛は「はっ」と気がついた。


このなんともいえないしみじみ話。
私は大好きです。

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